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ツバメのしっぽ。


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小説(CP)

愛狂(伊日)

2010.01.02  *Edit 

「菊~?遊びに来たよ~」

玄関先から聞こえる声に身震いする。
今まで通りの明るい、優しい声なのに、感じるのは安らぎではなく恐怖だけ。

一体何が彼を変えてしまったのか。

―がちゃり、

そんな事を考えている間に彼は家へと上がってくる。

小さな足音がゆっくりと近付く。
―ぺたり、ぺたり、

足音は止まった。私の部屋の前で。

必死に息を殺し、押し入れの中に隠れる。

心臓の音が大きくなる。

―ぺたり、

足音が押し入れの方へと近づく。
来るな、来るなと必死に願う。
しかしそんな願いも虚しく、戸が一気に開かれる。

「みぃつけた」

「…あ、」

体中の血が抜けていく。
歯が、上手く噛み合わない。

「どうしてこんなところにいたの?俺が来ること、知ってたよね?ねぇ、なんで?」

早く答えてよ。

思い切り壁に叩き付けられる。
私に気を使う様子もなく彼は言葉を続ける。

「菊は俺のこと好き?好きじゃないでしょ?だって菊、みんなに笑顔振りまいてるもん。みんなと俺の態度が同じだもん。そうだよね、菊はみんな大好きだもんね。ずるいよ、俺は菊だけなのに。」

半ば独り言のように呟きながら私の首に手をかけ少しづつ力を入れていく。

「フェリ…シアーノ、君…」

視界が霞んでいく中見えたのは悲しそうな顔をした彼だった。



愛狂
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