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ツバメのしっぽ。


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小説(CP)

11時59分55秒(英日)

2009.12.31  *Edit 

「言われたままに来たのはいいが…」
―明らかに迷惑だよな…?

目の前にあるチャイムを睨みながら数時間前の事を思い出す。

11時半、昼の準備を始めようとしたとき俺の携帯がなった。

液晶には菊の名前。
俺は慌てて電話に出る。

『もしもし、アーサーさんですか?』

『菊か?いきなりどうしたんだ?』

『その、本当に申し訳ないのですが、今から私の家に来て頂いてもよろしいでしょうか…?』



菊から頼みを断れるはずがない。
とはいえ今の時刻は夜中。
とっくに床に就いていてもおかしくない時間だ。

ひとり悩んでいると前から扉の開く音。

前を向けば少し驚いたような顔をした菊と目があった。

「…あ~、」

何だか居心地が悪く、目を泳がす。

「良かった。来てくれないかと思いました」

ふわり、と柔らかい笑みを浮かべる菊。

「い、いや、悪い…遅くなって」
「いえ、こちらこそいきなりお呼びしてすいません」

外は寒いですからと、中へ誘われる。

寒そうな外見とは裏腹に家の中は暖かかった。

「コタツ」と言う名のテーブルに二人並んで座る。

2人の間に会話は無い。

「き、菊?」

「もうちょっと待ってください」
沈黙に堪えられず話しかける。
がすぐに止められた。

時計を見ればもうすぐ12時。


5秒前…

4

3

2

1…


『アーサーさん、明けましておめでとうございます』

「…え?」

いきなりの事に驚きを隠せないでいると、何か勘違いしたのか謝ってくる菊。

「すいません。やっぱり、迷惑でしたか…?」

悲しそうな目で俺の顔を覗き込んでくる。

「あ、や、そんなんじゃ、」

慌てて否定すれば嬉しそうなほほえみを浮かべる菊。

そして少し恥ずかしそうに、

「やっぱり年の始めは好きな人と一緒にいたいですから、ね?」

そうつぶやいた。


午前0時5秒前のロマン
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